日本の科学者はアンチエイジング基礎研究と細胞療法の臨床応用の2つの最前線陣地で同時に重要な進展を得て、健康寿命の延長と慢性疾患の根治のために新しい道を切り開いた。
クロホ蛋白質の潜在力:国際医療大学の研究チームが2025年10月に発表した研究によると、クロホ蛋白質を補充することはアルドステロン−塩高血圧モデルラットの細胞老化の兆候を効果的に逆転させることができる。クロホは老化に関する信号経路を抑制することにより、酸化ストレス、ミトコンドリア損傷と腎臓線維化を軽減し、アンチエイジング治療分子としての大きな潜在力を示した。
iPS細胞による糖尿病治療:一方、京都大学医学部付属病院は2025年4月、健康ドナーの誘導性多能性幹細胞(iPS細胞)を用いてインスリンを分泌する細胞を作製し、それを「細胞シート」として1型糖尿病患者の腹部に移植する臨床試験を開始した。この技術は患者自身のインスリン分泌機能を回復し、最終的にこの疾患を治癒することを目指し、2030年にこの法を実用化することを目指している。